ノンソルベントラミネーター

溶剤を使わず接着剤をコートし、ラミネートできる

北四国グラビア印刷では、廃棄物の減量化を図るという命題に真剣に取り組まねばならないと考えます。
第一弾として取り組んだ「自家発電で出る廃熱を再利用するコ・ジェネレーションシステムの推進」は
現在も順調に稼動しています。
そして2006年9月、かねてから予定していましたノンソルベントラミネーター(ノンソルラミ機)が稼動しました。
従来のドライラミネーターと併せて加工の守備範囲が広がりました。

Features ノンソルベントラミネーターの特徴

  • ラミネート工程で溶剤を使用しないので、作業環境がよくなることはもちろん、大気への放出量も削減できるため、周辺や地球環境への影響が緩和されます。
  • 耐熱性、耐寒性、耐内容物性が良いことがあげられます。
  • ドライラミネーターと違い乾燥炉の必要がないため、乾燥のためのエネルギーを必要としません。
  • 溶剤の接着剤に比べて基材に対する漏れ性が劣りますので、使用できる基材は制約があります。

POINT

商品を軽量化できる!

接着剤などの塗布量がドライラミネーターの1/2から2/3なので、同じ商品を作っても減量化に貢献するということが実証されました。単に、容器包装リサイクル法の負担金の軽減という目先のメリットだけでなく、パッケージの減量化による処分費の削減、焼却時の二酸化炭素削減にも役立っているのです。

その他、以下の長所と短所があります。
長所
  • ・残留溶剤がない
  • ・高速塗装が可能
  • ・熱吸収フィルムにも対応可能
短所
  • ・加温(〜90℃)が必要
  • ・弱い初期タック(低い分子量)
  • ・レトルト適正(アルミ・透明蒸着)が弱い

SYSTEM ノンソルベントラミネーターのシステム

  • 接着剤はポリウレタン系であり、ドライラミで使うものと同じですが分子量が低いという特徴があります。
  • 接着剤を加熱し溶融した状態で基材コートします。
    その後加熱ロールで圧着しシーラントフィルムに貼り合わせをします。