安心安全への取り組み

ISO22000

ISO22000認証取得

北四国グラビア印刷は2015年にISO22000を認証取得しました。「パッケージ作りの側面から『食の安全・安心』を支える」と意識を変えたことで、それまでとは全く違った世界が目の前に開けてきました。

北四国グラビア印刷は、2015年に
ISO22000を認証取得しました。

ISO22000は、従来のHACCP系に比べて認証の範囲が広く、農業や漁業といった一次産品から小売、製造・加工に利用する機材、 さらに私たちが製造しているパッケージ、そして途中の運送などフードチェーンに直接・間接的に関わる全ての組織が認証の対象となっています。
またHACCP Systemは製品に対する安全性の認証であることが多かったのですが、ISO9001同様、マネジメントシステムの認証なのです。
ISO22000の中心はハザード分析であり、システム全体で予防する取り組みとなります。また、食品製造のみならず、 関連産業を含むフードチェーン全体を対象とした規格となっています。

Why?

では、なぜ認証取得をしたのか?

01

お客さまのため

for Customer

私たち包材メーカーは、食品の商品の一部を作っています。

食品に関連する事故が多発し製品回収が年々増加傾向にあり、食品の安全性に対する社会の関心も高く、そして厳しくなっています。このような状況の中、包材も食品の商品の一部であるため、私たち包材メーカーも食品安全について取り組むことが必須です。「品質」「環境」などと分けて動かす必要はなく、顧客や社会のニーズ・期待に合致した活動を行います。

02

会社のため

for Staff

弱いところをレベルアップさせ、
さらにお客さまへの提供価値を高めます。

今まで5S活動や職場改善などの取り組みは行っていました。しかし食品安全については弱く、ISO9001だけのシステムにも疑問がありました。ルールが実際の仕事の実態とあっているか不具合を見直し、社員の意識向上・ルールの定着やしくみの弱いところをレベルアップしました。さらに、お客さまへの提供価値を高めます。

03

私たちの誇りのため

for Pride

妥協のない”ものづくり”のために私たちの誇りも向上します。

経営理念・クレドの浸透ももちろんですが、さらにISO22000に沿ったシステムを運用させることにより、ものづくりに対しての私たちの誇りも向上します。
顧客本位、お客さまへの提供価値を高めるため、ものづくり、サービスへの誇りとこだわりへの追求に終わりはありません。独自能力を磨き、さらに社員重視・社会との調和を大切にする風土づくりと、ISO22000の相性は抜群です。

ISO22000と私たちの想い

ISO22000認証取得を受け、重要な役割を担っている食品安全チームが、それぞれの“想い”を語りました。

品質保証

他にはない私たち独自のシステムを作り上げる。

これまでの軟衛協やISO9001の審査は正直「なんとか乗り切って取得する」という感じでした。
でも今回のISO22000は取得すること自体が目的ではなくて、ISOを使いこなして会社の仕組みを見直したり、うまく回るシステムを作るという視点で取り組めました。
取得までの勉強会は毎週のように行っていましたし、社員の本気度がこれまでとは全然違いましたね。

ISO22000運用のため毎週のように勉強会を開催しました。

そして運用方法も取得された業者によって様々ですが、私たち独自のシステムを作り上げることが大切でした。
そうした仕組みを運用できれば、社員も楽になるでしょうしISOだけがひとり歩きすることなく作業の中に浸透していくんじゃないかということがビジョンとして見えてきたので、今後はそれを現実に結びつけようというのが今の気持ちです。

生産管理

北四国グラビアの「想い」と
お客さまの「想い」を合致させる。

新しいシステムはむやみやたらに帳票類を増やすのではなくこうした方がいいですよ、こっちの方が楽ですよというアドバイスを元に作っていきました。それと、システムを作るのにマニュアルはありましたが答えがないから大変でした。
認証取得に至るまで、北四国グラビアの“想い”だけで進めていったわけではありませんでした。

手順書や文書管理などの見直しを行い、ハザード分析につなげています。

常にその先にいるお客様を意識していましたし、運用の仕方をお客様に理解していただくというのが難しかったのです。
例えばお客様に「こういったルールに決まったので次からこのルールでお願いします」だけでは通じないですよね。そこにお客様のメリットがなければ「従来のままでいいじゃないか」となります。
ですから、北四国グラビアの“想い”とお客様の“想い”が合致して取得できたのだと実感しています。